黒猫と竜は白薔薇に恋をする
第4章 黒猫と竜の歓迎会
まるで、有名専門店に出てくるような豪華できらびやかな料理の数々。アヤメは満足げに頷き、客間に運ぶよう騎士たちを呼びつけ、あっという間に事は片付いた。
「さすがアヤメさんですね、流れるような手さばきです」
「聖域をこれ以上壊されたくはないからね。色々細かく注文して作らせたんだから」
職人はさぞかし気を遣ったに違いない。その気苦労を察し、ラピスは苦笑いを浮かべるしかない。つんつんと腕をつつかれていることに気づき視線をそちらへ向けると……。
シャルの手の中からあやしい瞳のキノコがこちらを覗いている。不気味なオーラが漂っているそれは、先ほどのより増し増しだ。
「…………シャル先輩。いい加減にしないと、僕本当に怒りますよ」
「育てない?」
「育てませんよ……はあ」
ラピスは内心、なんでここ変な人多いんだろうと深く深く思うのだった。口が裂けても言えないが。
「さすがアヤメさんですね、流れるような手さばきです」
「聖域をこれ以上壊されたくはないからね。色々細かく注文して作らせたんだから」
職人はさぞかし気を遣ったに違いない。その気苦労を察し、ラピスは苦笑いを浮かべるしかない。つんつんと腕をつつかれていることに気づき視線をそちらへ向けると……。
シャルの手の中からあやしい瞳のキノコがこちらを覗いている。不気味なオーラが漂っているそれは、先ほどのより増し増しだ。
「…………シャル先輩。いい加減にしないと、僕本当に怒りますよ」
「育てない?」
「育てませんよ……はあ」
ラピスは内心、なんでここ変な人多いんだろうと深く深く思うのだった。口が裂けても言えないが。