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ガチャッ
さっき閉めたばかりの玄関のドアが開く音がして私は反射的に振り返った。


｢佳奈...？｣

そこには緊張した面持ちのあの子がいた。
いつもいつも幻覚でも見ているんじゃないかと思うほどタイミング良すぎ...。
私は俯いて珍しくモジモジしているこの子にそのまま抱きついた。
恥ずかしさなんて忘れていた。

｢わっ！先輩っ！？/////｣
驚く佳奈に構わずに抱きしめる力を更に強める。

｢どうしたんですか！？あっ！もしかして熱があるとかですか！？救急車呼んだ方が良いのかな！？｣

そんなことを言って慌てているのは演技で本当は盗聴器でも仕掛けていてタイミングを見計らって戻ってきたんだとしても...もういいや！

｢何笑ってるんですか？？わぁぁ！先輩こういう時はいきなり立ったら危ないです！とりあえず私がベットまで運ぶんでじっとしてて下さい！！｣

そう言うと私を背負って運び始める。