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アップルパイと君の隣で

第8章 初めてのケンカ


「佳奈」

「何ですか?////」

耳元で名前を呼ばれこころなしか頬が赤く染まった佳奈が応える。

「おかえり」

落ちないように回していた手を解くと佳奈の手にぎゅっと繋ぎ直してふにゃっと笑う。

「本当にっ////どうやって許してもらおうか考えてたのに...先輩が可愛いすぎて調子狂います/////」

まぁいいや。
今は熱があることにして佳奈に甘えてしまおう。

そう思った矢先、佳奈はベットに私を寝かせるとそのまま馬乗りになって覆いかぶさってきた。

「何やってるのよ」

「何って...ナニですけど?」

いやいやいや!
私今熱があるって言ってるよね!?
いや、実際ないんだけださ!仮病だけどさ!
さっきまでむちゃくちゃ心配してたよね!?

「先輩が余りにも可愛いことばっかりするんで我慢出来なくなっちゃいました」

これは...ヤバイ気がする。

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