黒川とぱんぱかぱん!
第2章 黒川虹花は救世主
「永野くん!」
ホームルームが終わった直後黒川は俺の席にきた
珍しい
いや、初めて関わったのはこんな風だったけど
学校で話すのはなかなかなかったかもしれない
「永野君テストどうだった?」
「まだ…見てない」
「見てないって、嫌でも目にはいるだろ?
まあ、お前とおんなじレベルだから全部赤点は免れてると思うけど?」
園原はそう言うと
さっき返されたテスト用紙も合わせてすべての教科の点数を見せびらかす
「園原君やればできるんじゃん!
凄いね!」
「クラスで上位の点数の黒川には敵わんよ」
「そんな褒めてもなにも出ないぞよ?」
園原も黒川もそんな話したことないはずなのに
凄く前から仲いいみたいな感じで馴染んでるんでよ
「ぞよ?」ってなんやねん
つか、やっぱ黒川頭いいんだ…
「園原殿!永野殿の点数気になるでござるね!」
「そうでござるね!」
すると二人は俺に視線を向けた
「じーーーー…」
「じーーーー…」
「…………」
「じーーーーでござる…」
「じーーーーでござるね…」
「そこ、ござるいらんやろ」