テキストサイズ

season

第4章 ここにいるよ

髪の毛を撫でると俺の胸の中に収まった。

閉じ込めるようにそっと抱き寄せる。

洗いたてのシャンプーの匂いに俺は目を閉じた。


「眠れなかった、ずっと。」

ポツリ言うにの。

「大丈夫。今日はぐっすり眠れるから。」

「うん。」

触れるだけのキスをするとにのは目を閉じて俺の胸に頬を寄せて体に巻きつけられた腕。

にのの背中をトントンしてたらすぐに規則正しい寝息が耳に届いて俺も引き寄せられるように眠りに落ちた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ