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ラブリー

第3章 la vie en rose



寝室に入って二人ともベッドに座わるとにのがすぐに立ち上がった。

…やっぱり怖いの?

すぐさま手を掴むと、シャワーを浴びると言う。

「今日、泊まれる?」

「うん、そのつもりで来た。」

嬉しさにじわじわと頬が緩む。

にのが泊まるって…。

今夜一緒にいられるんだ。

どうしよう、すっげー嬉しい。

たったシャワーに行くだけなのに離れたくないって思ってしまう。

だからつい言ってしまった。

「俺も行く。」

「は?いいって。」

「洗ってやる。」

「そんなの無理。」

「なにが?」

「ハードルあげんなって。」

押し問答みたいになって、にのが苦笑い。

まあね。

断られると思ってたよ?

でもいつか…近い将来絶対。

一緒に…ね?

お風呂の妄想に入り込んでしまいそうになってると、にのが話しかける。

「お前さ?触りっことか…また俺だけイかそうとか思ってる?」

「えっ?いや、その、」

しどろもどろもいいところ。

「俺は違うよ。
先に進もうと思ってんの。」

…うそ。

にのの言葉に胸がふるえる。

「繋がるだけが…ってのもわかるけど。
俺はお前と…
シたい…よ?」

やば。

鼻血でそ。

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