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ラブリー

第1章 いとしいひと



ん?

袋の中にまだなにか入ってるのに気がついて訊いてみたら、なんでもないと言う。

なんでもないなら教えてよと袋ごと取ろうとしたら必死に阻止する。


気になる。


そこまでされると余計見たい。

肉まん食べながら歩いてるとあっという間にマンションの下。

部屋に帰り着いてテーブルに置いた瞬間に覗いた。

「生クリーム?」

「あっ!見んなって言ったじゃん!」

それを冷蔵庫に入れたにのにお願いする。

「教えてよ、気になる。
なに?生クリームプレイ?」

「ばっかじゃないの!」

呆れたのかそう言い放つけど吹き出してケラケラ笑って教えてくれた。

「…練習しようと思って。」

「なにを?」

「ほら、お前もうすぐ誕生日でしょ。前に俺が仕事がらみでケーキ作ったの知った時、今度作ってよ、って言ってたの思い出して…。」


え…


俺…もう…泣いてしまう。

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