ラブリー
第1章 いとしいひと
手を伸ばしてベッドサイドの引き出しから掴んで転がしたローションとゴム。
付けてるのをじっと見られて…
恥ずかしいんですけど…?
「冷たいかも…」
ちょっと手のひらに垂らして少しだけ、にのの蕾に塗りつけた。
「!」
腰を引くからずいっと引き戻す。
「ごめん。ちょっとずつ…ね?」
「…うん…」
怖いのかな…
さっきからずっと震えてる。
冷たかったからじゃないよね。
周りを少しずつ押して柔らげてみる。
指でくにくにしてからほんの少し挿れただけで腿をすり寄せて倒してしまった。
俺はそのまま動けない。
動けない。
ただにのの脚に手を添えたまま、ぼんやりとにのを想った。