ラブリー
第1章 いとしいひと
「相葉くん?」
……
「…ん?」
「どうしたの?」
「……」
「ね、どうした?」
「…うん…。」
おれ…バカだ。
にののこと、ほっぽってた。
にのとシたのって?
いつシた?
パッと思い出せないほど前だなんて。
現場で会えてたからって、
キスはしてたからって、
……
エッチだけがすべてじゃないけど。
愛情を確かめ合うこと、
身体を重ねるのは大事だって思うから。
閉じたソコが。
かたく侵入を拒むソコがにのを放っておいた時間だと、突きつけられた気がして。
今更ながら自分を責めた。