ラブリー
第6章 シリウス
確かに「触らないの?」と言ったけど。
俺だけ…気持ちよくなって、一人だけ射精して。
こんなの違う。
どうしよう…
相葉くんのを触る?
それとも…
勇気を出して言葉にしようと目線をやると、相葉くんは身の回りをキレイにして俺に布団を掛けて自分も収まった。
?
どういうこと?
「相葉く、ん。お…おれ、」
「もう寝よ?」
え…?
俺を胸に抱くように体勢を整えて目をつむってしまう。
「あー、相葉くん?」
「んー?」
「あの、えっと…」
「なに?」
「シないの?」
はあ。
恥ずかしくて死にそうだ。
いや…恥ずかしいのはこれから先。
もし…ヤルってなったら、どう考えても恥ずかし過ぎるんだけど。
今はこの人の真意を知りたい。
言わないのならもう襲うよ?
そんなことを考えてる自分がヤリたいだけのヤバいヤツに思えてきた。
すると相葉くんは俺の胸に顔を埋めるようにくっついて、きゅうっと抱きしめた。
「にの…
…痛いんだよ?
たぶんすげー痛い。」
「…うん。」
「そんなの…できない。」