ラブリー
第6章 シリウス
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相葉くんが俺を抱きしめながら星の話をするのを聞いていた。
シリウス
元々2つの星だったとかで。
俺たちと似てるって言う。
ふたりでひとつ…って言いたいのかな。
一心同体みたいな。
眠たくて落ちていく俺だけど、ちゃんと返事をした。
「ひとつになれた…よね…」
相葉くんが鼻をすする音が聞こえるから、きっと泣いてるんだろう。
目を開けるのもままならないくらい半分は夢の中。
相葉くんの顔を触り手探りで涙を拭うと、いつもの笑い声が微かに聞こえて。
好きだよ、って優しく抱きしめ直すから俺もくっついた。
なんかすごく安心する。
ごめん、もう寝ちゃうけど。
またちゃんと話すから。
すごくわかるって。
キスした時も身体を繋げた時も。
ぴたりとはまった気がしたよ。
辿り着いた感じ。
あー、こんなこと言うとまた泣くな。
いいや。
たくさん泣かせてやろう。
相葉くんの泣き顔と夜空の星を思い浮かべて、夢の中へ。
おやすみ
好きだよ
end.