ラブリー
第1章 いとしいひと
このまま…
眠ってしまう?
って思えるような穏やかなあたたかい時間。
キスしたいな…って思って顔を上げるとにのと目が合って。
引き寄せられるように近づいて…
唇を重ねた。
ちゅ、ちゅ。
重ねるだけのキスを何回もした。
だんだん深く甘くなるキス。
気になってその合間に思い切って言ってみる。
「ね。にの?
今日はやめとく?」
「やめない。」
やけにキッパリ言い切った。
「いいの?」
「いいのもなにも。
俺がシたいの。」
「痛い…よ?」
「ばか。
今日しなくても。
どっちにしてもいつかは痛いんだから。」
「でも…」
いつまでもグダグダ言う俺に言い放つ。
「ずっとシなくていいの?」
「やだ。
だめ。」
今度は俺がキッパリ言い切った。