
ラブリー
第2章 sly
にのとの関係に名前がつかないまま。
この関係は続いて。
むしろ終わらせたくなくて俺は俺なりに考えては手探りで接する。
できるだけ長く…ううん違う。
にのが突然終わりを告げないか、飽きたりしないか。
顔色を伺うってんのじゃなく、
そう、用心深く様子見ってところ。
今では一年に一度くらいの逢瀬になってしまって。
なんでかっていうと俺がいけなかったみたいだ。
にのに惚れちゃったから。
好きだからちゃんと付き合いたい、って言ったら、こっぱ微塵にフラれた。
綺麗さっぱり。
フラれたって言うか…俺のことを考えてのことだと思われ。
至って冷静にサラリと言われた。
「相葉くん。
相葉くんは普通でいないと。
俺とのことは普通じゃないんだよ。」
