ラブリー
第1章 いとしいひと
しんみり?した楽屋。
空気が重いというか…。
それを変えてくれたのはリーダー。
「にのー。
たまにはメシ食って帰るか?」
「え?おじさんマジ?」
「マジマジ。
こないだ話してたからウナギ食べたいんだ。付き合ってよ。」
「いいね。おごってね?」
可愛くおねだりしたにのに、はいはい、って適当な返事をするリーダー。
スタッフがにのとリーダーを呼ぶ。
「行ってくるー。」
先に撮影に向かうふたりを見送ると松潤が俺のとなりに来た。
「今日、そこまで遅くならないなら、にのんとこ行ってやれば。」
気遣い屋さんの松潤。
「俺も言おうと思ってた。
ふざけてたけど、にの泣いたらどうしようって思った。」
翔ちゃんも心配してる。
「そだね。うん。そうする。」