ラブリー
第2章 sly
どのくらいにのの上に、くっついていただろう。
もうこのまま寝ちゃおっかな。
「も、重い、」
下からにのの苦しそうな声。
「だってさぁ、」
「そーゆーことじゃないんだよな。」
気怠げな声と視線を俺に寄こした。
ちょっとだけ身体を浮かしてキスしてみると嬉しそうに目を細められ満足してたんだけど。
やっぱりダメだったみたい。
「…も、抜いて、」
恥ずかしいのと呆れたのと混ざり合ったなんとも言えない感じで呟いた。
精も根も尽き果てたのはお互い様。
でもね、俺はさておきお前はさすがにキツいよね。
名残惜しく、ズルリと引き抜くとすぼまった後ろに、さっき全部持ってかれたはずの俺のが元気になりそうで笑える。
どんだけだよ。
俺の気持ちと同じように離れたくないって言ってるみたいな俺の分身。
にのも言ってたし。
…いなくなるって思うと悲しい
って。
はぁ、って息を吐いたにのを後処理を素早く済ませて改めて全身を包み込んだ。
「ホントにちょっと寂しくなった。」
「なに?」
「お前の中から出るの、」
カァッと顔を赤らめて、ばかっ!、ってそっぽを向く。
かわいー。