ラブリー
第2章 sly
早くにのに会いたくて早々にその場を後にする俺を笑顔で送り出してくれる二人。
ありがとう。
またね。
にのの待つ部屋へと急ぐ。
玄関から勢いよくリビングに進めば、
「早かったね!」
満面の笑みで迎えてくれた。
「俺、急かした?」
手放しで喜べなくなったのか手を握りながら上目遣いで俺を見る可愛いコ。
「俺が早く会いたかったの!」
胸の中に包み込んで閉じ込める。
俺の胸に顔を擦りつけて、ふふふ、って笑ってる。
最近は素直に甘えてくれるにのに俺は前よりずっと独占欲が強くなってしまった。
もう手放すことは絶対できないな、ってしみじみ思う。
にのの気持ちがわからなくて不安になって、駆け引きなんかしてしまって。
もがいてた少し前の自分も、今の自分も、ただにのが好きで。
体当たりでもなんでも、にのにぶつかっていけばいいんだ。
かわされて困ってたけど、にのは最終的に逃げたりしないってわかったから。
なんだかんだ俺のことをすごく好きだってことも。
なに考えてるの
そんな問いかける瞳と目が合って、
にののこと
耳元でささやいて、まぶたにキスをした。
⌘⌘⌘⌘⌘
『sly』
終わりました。
途中かなり長い間放置してしまいすみません(^_^;)
もっと“ズルイ”ネタを考えて…彷徨ってました。
ほんとはもっとにのはこじれさせたかった。
なかなか思うような内容になってないのですが無理矢理?着地です。
この後も《リアル》のお話しを書きます。
引き続き【ラブリー】をよろしくお願いします^ ^
【season】も少し進めていますのでお時間ある時にのぞいてみてください(o^^o)
いつもありがとうございます
ミント。