ラブリー
第2章 sly
*おまけ**
「マジで?よかったなー。」
「きゃ、羨ましい!」
例の“勉強会”は俺の“報告会”になって、ふたりはすごく喜んでくれた。
好きなコと上手くいった…と、今はデレデレに俺に甘えてくれる恋人の話にふたりともあてられたみたい。
「実は俺もいい感じなんだよね。」
中村さんがにやにやしてる。
意中の子にアタック中でデートにこぎつけたと言ってたからそのあたりの話なんだろう。
ナナコちゃんはというと、
「私もラブラブしたい!」
って、なかなか会えないという恋人に想いを馳せていた。
ふたりの恋がうまくいきますように。
ポケットで震える携帯を出すと表示されたいとしい恋人の名前。
『飲み会楽しんでね!
早く終わったら…来れたらでいいから。』
…
かわいい…
呆けていると、ふたりが突っついてきた。
ナナコちゃんとは本当になんでもない、恋愛相談の飲み会だったと説明したら理解してくれて。
それでもにのは、男と女…どうなるかわからない!、って少し心配してたけど、そこはいい大人で自分にも付き合いがあるから、この飲み会は快く?承諾。
「やだ、彼女さんですか?」
「ラブラブー!」
冷やかす声に照れ笑いで返した。