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ネットに落ちてた怖い話

第59章 アケミちゃん

「ヤバイ、キモいやつだとおもわれる!」

と慌てて目を逸らしてずっと窓越しに外を見ていました風な態度を取ったのだが、傍から見てもバレバレだろう。

目的地の駅はまだ5駅も先だ、俺は

「どうしよう、次の駅で下りるべきか、でもそれだと余計不自然じゃね?」

などとあからさまにキョドって葛藤していると、クスクスと笑い声が僅かに聞こえてきた。

「え?」

と俺が正面を向くと、女の子が俺のほうを見て楽しそうに笑っている。

そして、楽しそうに

「なんですかぁ?」

と俺に話しかけてきた。

「え?マジで?何このマンガみたいなシチュエーション」

と思い浮かれまくりながらも、表面上は冷静さを取り繕いながら

「いや…外を見ていただけだけど…」

と返すと、あろう事かその子はクスクスと笑いながら

「私のこと見てたよねー」

と言いつつ俺の隣へと移動してきた。

内心大喜びしながらも、観念した俺は

「ごめん、見てました…」

正直に答えた。

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