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ネットに落ちてた怖い話

第12章 リアル2

さすがに小刻みに身体が震えてきた。
何も考えずに、母にも一言も返事をせずに階段を駈け上がり、母の部屋の小さな仏像の前で南無阿弥陀仏を繰り返した。
そうする他、何も出来なかった。

心配して親父が「どうした!!」と怒鳴りながら走って来た。
母は異常を察知して祖母に電話している。

母の声が聞こえた。
泣き声だ。

逃げ場はないと、恐ろしい事になってしまっているとこの時やっと理解した…。

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