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ネットに落ちてた怖い話

第29章 猿夢+

夢の中で、僕は2人掛けの一番前の席に座っていた。
隣には幼かった頃の姉がいる。
あの頃僕は姉を見上げてはしゃいでいたのに、この夢の中では僕だけ20歳。
この年齢差では年の離れた兄妹どころか、下手をすると親子のようだ。
しかし僕は懐かしいあの頃の夢を楽しむ事にした。

僕らの乗ったコースターはゆっくりとコースを回り、やがてトンネルに差し掛かった。

「このトンネルを抜ければ、優しかった父にもう1度会える。」

僕はそう思った。

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