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ネットに落ちてた怖い話

第36章 危険な好奇心3

慎はカメラにその打ち込まれた写真を撮った。
そして、
『後は秘密基地の彫り込みを撮ろう。』
と言い、又走りだした。

俺は近くに中年女がいるような錯覚がし、一人になるのが怖く、慌てて慎を追った。

秘密基地に近いてきて、俺は違和感を感じ、
『慎!』
と呼び止めた。

違和感

いつもなら秘密基地の屋根が見える位置にいるはずなのだが、屋根が見えない。
慎もすぐに気付いたようだ。

このとき脳裏に『中年女』がよぎった。

胸騒ぎがする。
鼓動が激しくなる。

慎が『裏道から行こう。』と言った。
俺は無言で頷いた。

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