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貴方と私

第12章 真衣



お昼になっても、
真衣ちゃんは見つからなかったそうだ。

『真衣ちゃん、どこだろ。』

「さぁな…。」

『あ』

「ん?」

俺が見た先は屋上。
飛び降りようとはしてないが、
座ってて、真っ直ぐ
何かを見つめている
真衣ちゃんを見つけた。

ガタッ

「蓮、行くぞ。」

『待てよ。よく見てみろ。何かを口ずさんでる。』

「よくわかんねぇ」

『ちょっと、近くまで行くか。』

「あぁ。」

俺らは、真衣ちゃんに見つからないように、
屋上の入り口付近で
ギリギリ声が聞こえる所にいた。



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