貴方と私
第14章 転校生
「え〜、今日はアメリカからの転校生が来る。」
そう先生が言った瞬間、
身体に虫酸が走った。
周りの生徒達も噂し始める。
「入りなさい。」
ガラッ
「失礼しまーすっ♪」
大稀だ。
「きゃーっ♪!」
「かっこいぃーっ!」
「彼女とかいるのかなぁっ?」
「やばいっ♪」
女子達が騒ぐ。
私が言うのもアレだけど、
零嗚や蓮くんとも、
結構いい勝負だ。
「中原大稀です♪大稀って呼んで下さい♪因みに彼女ナシです(笑)」
大稀が自己紹介をし、
先生が席を案内した。
私の席からは離れていて、
少しばかりほっとした。
HRが終わると、
大稀の周りに
人だかりができていた。