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こうするしかなかったんだ

第10章 奏太の告白




「俺荷物取りに1回帰ります」

玄関まで見送ると安心させるかのように頭をぽんぽんとしてくれる壱聖。

「少し待っててね」

「はい」

リビングに戻ると母と咲希がからかうような視線を送ってくる。

「先輩、なかなか男らしくてビックリだよね」

「本当ね〜。でも少し安心…」

母は本当にホッとした様子だった。

「でもこれで諦めてくれる感じじゃないわよね…。ストーカーだもんね…。葉月が話してくれたから良かった…」

母に抱きしめられる。

「私もお泊りに来ようかな」

「咲希ちゃんも歓迎するわよ!壱聖くんと2人じゃ別の心配もあるし」

2人は葉月を笑顔にしようと必死だった。




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