テキストサイズ

こうするしかなかったんだ

第11章 期間限定同棲




不謹慎だけどこの同棲生活に葉月は浮かれていたし、壱聖も嬉しい気持ちが勝っていた。

葉月の母が仕事に行くと2人きりの時間があるが、勉強をしつつもお互い気になって仕方ない。

お互いに意識し合い、浮かれていた雰囲気も1本の電話で一変してしまう。

留守番電話に葉月への思いを語る奏太の声が聞こえると、体が震えてきてしまう。

壱聖は受話器を取った。

「三浦、いたんだ」

「葉月ちゃんにつきまとうのやめろよ」

「お前誰だよ」

電話が切れた。






ストーリーメニュー

TOPTOPへ