こうするしかなかったんだ
第11章 期間限定同棲
椅子に座るとお茶を出してくれた。
「大丈夫?顔色が悪いわね」
「自転車飛ばして来たんで…運動不足かな」
しばしの沈黙で現実に引き戻される。
「何があったの?」
「私もよく分かりません…。家で勉強してたら。あ、先輩と勉強してて…!あ!先輩は!?」
葉月は急に立ち上がり狼狽えている。
「大丈夫よ。」
そんな葉月を諌めるようにまた椅子に座らせる。
「家に…相田くんが来て…。それで先輩が話してくるって言って玄関先で2人で話してて。気付いたら警察に連れて行かれて…」