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こうするしかなかったんだ

第12章 苦悩




カフェに入り、涼む事にした。

険悪な雰囲気の中、言葉を発したのは壱聖だ。

「葉月ちゃんは俺の事どう思ってるの?」

なんだかイラだった様子の壱聖に戸惑ったが、それでも葉月は答えた。

「好きです」

そう答えてみたものの、嬉しそうにする訳でもなくむしろ悩みを深くしているような気がした。

「今からうち行こっか」

拒否権はないとでもいうような圧力があり、断る事ができずに葉月は壱聖に手を取られ歩き出す。

そして、ほとんど会話のないまま壱聖の家に着いて、部屋へ通された。

部屋に入るなりベッドに押し倒され、壱聖が覆いかぶさる。




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