こうするしかなかったんだ
第3章 失敗
私は全然姫葵が嫌いじゃないし。まぁでもこの子たちは私を思って言ってくれてるわけだから、感謝を込めて終わる方向になればと思って言葉を発した。
「あのさ、私。みんなに言われなくても自分で友だち選べるから。心配してくれてありがとう」
「ちょっと三浦さんっ!」
立ち上がった葉月の肩を掴んで止めようとする。
間違えたみたいだ…顔には出さないけど、某アニメみたいに顔青くなって縦線入った感じだ。
「私まだ姫葵のこと知らないから。同じ中学でもないし…嫌いになりそうな要素が今のところ見つからなくって」
「あのねぇ、私は忠告してんの。傷つくの三浦さんでしょ?!」
感情的になっちゃダメだって思って我慢してたけど、我慢しきれない私はまだまだ子供だ。
「そうだとしても。私があなたの忠告を受け入れるほどあなたと仲良くないもん。それに。そんなに姫葵を孤独にしたいの?何かされた?」
「せっかく教えてあげたのになんなのよ!」
もう言葉にするの疲れて思わずため息をついてしまったから、余計に怒らせてしまった。
友だちたくさん作ろうと思っでも入学したのにな。
これは無理だなと心の中で苦笑した。