こうするしかなかったんだ
第8章 突撃
壱聖は夏期講習もあり、なかなか会えない日が続いたけど、メールは毎日していて近況を報告しあっていた。
本音を送ってしまいたいけど。
こんな事なら夏休みなんかなければ良い。
学校なら毎日会えるのに。
想いだけが大きくなっていく。
繋がっていたくてメールして、声聞きたくなったら電話して。声を聞いたら会いたくなる。
欲求が増えすぎるからメールで我慢してる。
でもやっぱり顔を見て話がしたい。
すぐ触れられる距離にいたいよ。
会いに行ってしまおうか…
一目見るだけでも良い、そう思って何も考えずに家を出てしまった。