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こうするしかなかったんだ

第9章 誤算



姫葵はエアコンが当たるからという理由で座布団の置かれた場所へ奏太を座らせた。

その正面に姫葵がいる。

飲み物を飲む艶やかな唇。

コップを持つ綺麗な手。

シャツのボタンとボタンの隙間から覗く下着。

机の下で時々当たる細い足。

奏太にとっては姫葵の行動すべてが刺激的すぎた。

「奏太くん…」

呼びかけながら奏太の隣に座った姫葵の瞳が潤んでいる。

姫葵に好意を抱かれてると気付くには充分だった。

「私…奏太くんのこと…」

「いや…俺は三浦の事が…」




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