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こうするしかなかったんだ

第9章 誤算




姫葵の部屋は嫌でも女の子を意識するような、可愛らしい雑貨や家具で調えられていて、奏太は少し居心地が悪かった。

そして、ここまでのこのこと付いてきたことを後悔していた。

姫葵をそれほど意識していなかったのに、女の子であることを認識させられる。

『姫葵は葉月の友達』

その事実でかろうじて理性が保てるような、ギリギリの状態だった。

姫葵の計算し尽くされたあらゆる行動に、奏太のタガが外れるのも時間の問題。







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