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こうするしかなかったんだ

第9章 誤算




しばらく眠る奏太を見つめていると、奏太も目を覚ました。

「起きてたんだ…」

「うん、ついさっきね…」

なんだか会話がぎこちない。

奏太の目が部屋の時計を見ているのに気付くと姫葵は慌てて話しだした。

「のど渇いたよね?飲み物持ってくるね」

ベッドから出ようとして何も身に付けてないことに気付き、恥ずかしくなって布団に潜り込む。

「あのさ…」

「名前で呼んで…姫葵って…」

姫葵は上目遣いで奏太を見つめると、照れながらも名前を呼んでくれた。

そして、どちらからともなくキスをした。




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