キミのとなり
第10章 幼馴染み
小学校、中学校…マサキは人気者。
そりゃそーだ。
明るくて優しい。
ルックスもいい。
女子にもモテるに決まってる。
俺もそこそこモテるけど…比べものにならない。
モヤモヤ…ザワザワ…
心の底で生まれる感情。
でもそれは単純に親友としてのヤキモチ、誰にも取られたくないってささやかなワガママだと思ってた。
俺が1番近い存在だって、男の友達にも女の子にもアピールしたりして。
中学3年のある日、体育の授業でバスケットをしていた時に足を挫いてしまった。
念の為 保健室で簡単に処置してもらっうと保健室の先生が軽い捻挫だね、とりあえず2~3日はムリしないで、と言った。
たいしたことはないとその後の授業もこなして放課後までマサキの待っている下駄箱へヨチヨチ歩きみたいな小さい歩幅で向かうとマサキがほとんど黒目の瞳を大きくして、どうしたの?と手を差し出して聞いてきた。
「体育バスケで挫いちゃった。」
へへへと笑うと
「カズ、ちょっと待ってて。俺 家 帰って自転車で戻るから!」
「大丈夫だよ。」
「ダメ。待ってろよ。すぐだから。」
そう言うと走り出して、あっという間に見えなくなった。
そりゃそーだ。
明るくて優しい。
ルックスもいい。
女子にもモテるに決まってる。
俺もそこそこモテるけど…比べものにならない。
モヤモヤ…ザワザワ…
心の底で生まれる感情。
でもそれは単純に親友としてのヤキモチ、誰にも取られたくないってささやかなワガママだと思ってた。
俺が1番近い存在だって、男の友達にも女の子にもアピールしたりして。
中学3年のある日、体育の授業でバスケットをしていた時に足を挫いてしまった。
念の為 保健室で簡単に処置してもらっうと保健室の先生が軽い捻挫だね、とりあえず2~3日はムリしないで、と言った。
たいしたことはないとその後の授業もこなして放課後までマサキの待っている下駄箱へヨチヨチ歩きみたいな小さい歩幅で向かうとマサキがほとんど黒目の瞳を大きくして、どうしたの?と手を差し出して聞いてきた。
「体育バスケで挫いちゃった。」
へへへと笑うと
「カズ、ちょっと待ってて。俺 家 帰って自転車で戻るから!」
「大丈夫だよ。」
「ダメ。待ってろよ。すぐだから。」
そう言うと走り出して、あっという間に見えなくなった。