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キミのとなり

第11章 おしゃべりな瞳

幸せな時間はあっという間に過ぎて。

「ごちそうさまでした。ホントに美味しかったです。また来ます。」

お会計をしながら告げると

「ありがとうございます。また来てくださいね。」

と笑顔でお釣りを渡された。

ドアに足を向ける前にカウンターの方を見ると、可愛い彼が軽く頭を下げて微笑んでくれた。

僕もペコリと頭を下げてドアを開けた。

ホントにいい店見つけたな…早起きは三文の徳…だね、って一人で納得しながら清々しい朝の空気を体に感じて、グイッと手を伸ばして深呼吸をした。

朝からお腹も心も満たされて幸せな気分で会社に向かった。

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