手紙~届けられた想い~
第1章 手紙~届けられた想い~
「別れよう」
学校帰り、突然言われた。
「えっ? 、今何て言った?」
聞き違いかと思い聞き返す。
「だから……別れよう」
ガラスの破片が突き刺さったような痛みが、心に走る。
「なんでっ……クリスマス、デートの約束したじゃん」
涙が零れ落ちた。
「ごめん……ごめんな」
大樹(ダイキ)は、ただただ謝っている。
「ごめんじゃなくて。なんでって聞いてるの」
理由が聞きたい。そう思った。
「俺の思ってた子と違ってた。俺は、もっと上目指したい。それに、沙由希(サユキ)も勉強頑張らなきゃでしょ?」
「自分勝手だね。あたしがどんな思いで大樹と付き合ってたと思ってんのよ。最低」
こんな言葉、嘘。本当は、もっと別のこと言いたかった。だけど、不器用なあたしには、できない。
「ごめんな」
大樹は、そう言うとその場を去った。
学校帰り、突然言われた。
「えっ? 、今何て言った?」
聞き違いかと思い聞き返す。
「だから……別れよう」
ガラスの破片が突き刺さったような痛みが、心に走る。
「なんでっ……クリスマス、デートの約束したじゃん」
涙が零れ落ちた。
「ごめん……ごめんな」
大樹(ダイキ)は、ただただ謝っている。
「ごめんじゃなくて。なんでって聞いてるの」
理由が聞きたい。そう思った。
「俺の思ってた子と違ってた。俺は、もっと上目指したい。それに、沙由希(サユキ)も勉強頑張らなきゃでしょ?」
「自分勝手だね。あたしがどんな思いで大樹と付き合ってたと思ってんのよ。最低」
こんな言葉、嘘。本当は、もっと別のこと言いたかった。だけど、不器用なあたしには、できない。
「ごめんな」
大樹は、そう言うとその場を去った。