テキストサイズ

レット・ミー・ダウン【ARS・NL】

第1章 ガーリックポークソテー【翔】

深夜12時を回った頃、玄関のドアが開いた。

私は玄関に向かい、彼を出迎える。

「おかえり、翔。遅かったのね。」

「あぁ、○○、来てたのか。泊まってくんだろ?」

私は翔から鞄を受け取る。

「うん、晩御飯は?」

「食って来た。あ、もしかして、用意してくれてた?」

「まぁね。でも私が勝手に作ったんだから気にしないで。」

「明日の朝に食うよ。」

そう言うと翔はリビングのソファに上着を脱ぎ捨てた。

「風呂入ってくる。」

翔がバスルームに向かうと、私は作った夕食を冷蔵庫に入れた。

「朝に食べるって…、ガーリックポークソテーだよ?」

しばらくすると翔が風呂から上がって来た。

白いTシャツにグレーのスエット、頭をバスタオルでゴシゴシ拭きながら、翔は冷蔵庫から缶ビールを取り出しソファに座った。

「私もお風呂入って来るね。」

「ん。」

翔はテレビをつけると缶ビールのプルタブを引いた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ