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第6章 描いた未来に〜そばにいたくて〜

はらはら

はらり

桜が舞い散る

キミの上に舞い落ちる花びら

薄紅色の花びら





*****





1年後…

少し早いお花見。

まだ肌寒い日に思い立って夜桜を見にやって来た。

ねえ。

風邪ひくよ。

お酒が入って気分良く…目を閉じて少し俺にもたれてウトウトしてる。

頭と肩に乗ってる花びらを摘んで手のひらに乗せた。

…持って帰ろ…

「ねえ。起きて。」

「んー?」

「帰ろ?」

「もうちょっと。」

「帰ろー。」

「なにい?」

「キスしたくなってきたから。」

「…わかった…。」

早くない?

突然の物わかりの良さ…だね。

和が立ち上がろうとしてパッとされたキス。



「へへ。」

笑ってるよ。

でもこんなんじゃ足りない。

「もっと…?」

「へ?」

「足りない。」

「か…帰ろ、帰ろ!」

慌てて荷物をまとめる和。

人が近くにいないのは確認済み。

俺も立ち上がり和にキスした。



…end…

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