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第10章 かわいいひと〜彼女〜



それからレオを送り届けて、じいちゃんもいたから先生を紹介した。

「雅紀くんのお友達か。
これからも仲良くしてね。」

「はい。」

ここは、ふざけず、優しい表情で答えて、さすが大人だと感心した。

「レオさー、先生にすげぇ懐いてさ。」

じいちゃんに話すと、そうかそうかと微笑んでる。

おばちゃんが、いつもありがとうね、って一輪ずつ持たせてくれたお花。

黄色いガーベラを男子高校生と青年が持つのはなかなかシュール?だけど、おばちゃんはニコニコだ。

「あら!二人とも可愛い!」



ふふふ。

じゃあまた、とお店を後にしてアパートに帰る。

「あ、俺、買い物行くんだった。
これ、お母さんにあげてよ。」

先生は貰ったガーベラを俺に渡す。

「せっかくだから部屋に飾りなよ。」

「いいって。これから買い物行くし、お母さん喜ぶよ?」

わかった、ありがとう、って受け取り、バイバイって先生と別れた。

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