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第12章 かわいいひと〜別れ〜
本格的に寒くなってきて朝、布団から出るのも着替えるのも億劫だ。
意を決して布団から這い出て顔を洗いに洗面所へ向かう。
冷たい水に触ったり、冷んやりしたシャツに袖を通したりしてると目も覚める。
ピロンと着信を知らせる音がして目をやると相葉からのメール。
『先生、今日、夜よかったらウチにゴハン食べに来ませんか?櫻井先生も。
って母ちゃんが言ってる。』
こないだのお礼かな。
気を遣わなくてもいいのに。
『翔ちゃんに訊いとくよ。
気を遣わなくてもいいんですよ、って、お母さんに言っといて。』
『わかった。
でも来てね。鍋するよ。』
『ありがとう。了解。』
準備を再開して学校へ向かう。
着いてすぐに翔ちゃんの元へ。
話す時に、あれ?生徒宅へお呼ばれってダメじゃないか…と思い、それを翔ちゃんに話すと…
「あー。個人的に…ってダメなのかもね。てか今回のみってことでいいんじゃないか?
バレないようにして、相葉んちにも話してさ。
いえーい!鍋ーー!」
軽っ。
そのいきさつも含めて相葉に二人でお邪魔するよとメールを送った。