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第15章 かわいいひと〜アプローチ〜
「相葉いるー?
あ、おーい、相葉!」
教室の入り口で櫻井が呼ぶ声。
「はーい。」
スタスタと櫻井のそばまで歩くと櫻井も教室の中に入ってきた。
「お前が言ってたとこ、3年になったらすぐ学校説明会あるからさ。行くだろ?
申込書、今度渡すから。」
「あ、はい。
よろしくお願いします。」
「俺も資料に目を通したけど、いい学校だと思う。」
「はい。」
よし、って俺の頭を撫でて櫻井は出て行った。
櫻井って俺いくつだと思ってるんだろ、って扱いをする。
小学生くらいに思ってるよね?って感じること多々。
いーけどさ。
この進路のことも先生に話さないとって思ってる。
俺のことを特別に思ってくれなくても、親しくさせてもらってる“二宮先生”には話したいと思うから。