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結局、先生のスウェット上下のまま部屋を後にした。

櫻井のスーツは先生が返しとくからって言うのを、
ううん、俺が自分で返す、
って言い張って。

何回かそのやり取りをして俺が折れて先生に任せた。

櫻井には改めてちゃんとお礼を言おう。

もうすぐ母ちゃんが帰ってくるから先に風呂でも入るかな。

自分の部屋で寝巻きを取り風呂場へ向かう途中、いろんなことが頭をよぎる。

お母さん、このスウェット気づく？

これどうしたの？ってなるかな？

いや、あんま気にしなそうだから平気な気もする。

でもな…

念には念を。

スウェットを洗濯機に入れるのはやめて、部屋に置きに戻る。

後から袋に入れて悪いけど先生に渡して洗ってもらおう。

ふふ。
自然にニヤける。

少し小さめのそれをまた借りるのを楽しみに思いながら再度、風呂場へ向かった。