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第24章 かわいいひと〜ひとつに〜
先生は悪戯な目線をよこしてくる。
そんな雄な目は今はいらない。
まぶたをぐりぐり触っていつもの可愛いタレ目がちな目に戻す。
「もう。
離したくないって。
そう本気で思った。」
「うん。」
「なんか望んだ行為だけどさ。
辛いな?」
「え?」
「お前いつ向こう行くんだっけ?」
そうだ。
先生の言う通り。
俺は卒業すること、
先生と付き合うこと、
結ばれること、
そればっか考えてすぐに進学先の寮に入るから離ればなれになることをあまり考えてなかった。
「1週間後。」
ふたりひとつになれた。
すごく幸せなのに。
寂しいのが何倍にもなるんだ。
ぎゅう
先生の身体を抱きしめた。
自分の頬をすり寄せてあたたかい柔らかい先生のほっぺたにピタリとくっついた。