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第27章 かわいいひと〜不安と不安〜
普通に接して、キスやハグは当然して今までとなんら変わらない。
…と自分では思ってた。
“変わらないように”と努めてたのかな。
でも伝わるんだね。
時々なにか言いたそうにせつない目で俺を見る。
伝染してしまったのかいつも通りを意識してる二人。
もう寝ようかと寝室に入ってベッドに並んで腰を下ろしてもいつもみたいな会話がない。
なんだかいたたまれなくなって電気を消して横になった。
布団をめくって雅紀に呼びかけるけど動かない。
「雅紀?」
どうした?
「和也?
お誕生日おめでとう。」
いきなり言うから少し驚いて体を起こすと雅紀がガバッと抱きついてきた。