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第29章 かわいいひと〜波長〜



俺の動きと雅紀の動きがお互いの快感を引き出すような絶妙さで。

慣れ?

思いやり?

俺は雅紀を傷つけたくないし、ガッつきたくなくて臆病になってしまったけど。

雅紀はきっと怖がりながらも俺との交わりを大事にしてくれた。

慣れようとして、逃げないでくれた。

健気に俺を受け入れる雅紀に少しでも気持ちよくなって欲しくて。

雅紀のいいところもちゃんと見つけ出せて、自然と快感を引き出せたのがなにより嬉しい。

この行為に嫌悪感も薄れてきたのもわかるし、少し最初の訳のわからないままお互いを求めたみたいな積極さも感じて。


欲張りになったらダメだと思いながら止められない。

ぐいぐいと腰の動きを速くすると雅紀がひっきりなしに声をあげた。


「あっ…あっ…あっ…」


もっと聞きたい。


腰を抱え直して打ちつけるように出し入れした。

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