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第3章 恋しくて

音が鳴る。

携帯のアラーム音で目が覚めた。

そうだ。
ここは二宮さんんち。

体が痛いけどこんくらい平気。

俺は安らかな二宮さんの寝顔を見て静かに寝室を出た。

一度、家に帰ってシャワー浴びて着替えて出勤しよう。

ごめんね。
一緒にいてあげられなくて。

仕事終わったら戻って来るから。
待ってて。

身支度をしてメモを残す。

『起きたら少し食べて薬飲んでね。冷蔵庫にゼリーや冷やしうどん、お粥も入ってるよ。後からメールする。』

音を立てないように気をつけて寝室に戻り二宮さんの頬にそっと触った後に唇をあてた。

“よくなりますように”

“いってきます”

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