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快楽教師

第4章 試着室で…


「しまった…!」


ある休日の昼下がり。

小テストの○つけが終わり、一段落のコーヒーを飲んでいると、手を滑らせて服にこぼしてしまった。

机に置いたプリントに掛からなかったのは不幸中の幸いだ。

「お気に入りの服に掛けちゃった…ショック~」

淡いピンク色の薄手のチュニックに大きなシミができてしまっている。
慌てて洗面台で洗うが、うっすらと色が残っている。
後で洗濯機で回すが、完全に色を落とすのは難しいだろう。


コンコン、と洗面所の扉をノックされる。

「姉ちゃん、風呂?」
「ううん」

弟の香坂睦(こうさかちか)が顔を覗かせた。


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