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となりの君と、

第1章 1 気まずい朝

だけど工業高校を卒業した裕貴はそのあと地元の大手電機メーカーに就職。

社会人と学生になったあたしたちが付き合うのは難しいだろう、という理由でちょうど1ヶ月前、振られた。

振られた直後はショックだった。

優しくて、いつもニコニコしてうるさいあたしの話を聞いてくれる裕貴が大好きだったから。

大っきい手であたしの頭を撫でてくれるところも、キスするときに緊張しすぎて少し震えちゃうところも。

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