箱……捌
第4章 【強者】の選択
「――――…怯えてる?」
遠多君は…身動きの取れないクラスメイトに…
血まみれの刃物を…向け…首を傾げる――――――…
他のクラスメイトの視線は…二人に注がれている…
が…遠多君は、そんなの関係ないように一人のクラスメイトと向き合う―――…
「う゛〜〜〜、う゛ぅ…」
ガムテープで塞がれた口から…彼の唸り声だけが…漏れる…
「――――…怖いと…考える暇があるから…怖いんだよ…」
そう言うと…
遠多君は…刃物を降り下ろした!!
「〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
言葉が…出ない悲鳴が…教室を染め上げた!!
「――――…ったく…
包丁抜けなくなった……」
遠多君の降り下ろした刃物は…クラスメイトの脳天に突き刺さり…
抜かれぬまま…放置された…
「ぁ…〜〜〜んんん?!」
「あ〜…大丈夫、大丈夫…凶器は…沢山持ってきたから…」
遠多君は…鞄から…別の刃物を取り出すと…
今度は…何も言わず…次の奴を切りつけた!!
「!!」