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異彩ノ雫

第34章  十ノ月 ②




小さなガラスの中

“時”は

さらさらと

零れては降り積もる



ただ 見つめ

ただ 天地を返し

何度も 何度も……



飽かず眺め続けた午後

雨はひたすら巷を濡らし

時の粒子は心に積もる







【砂時計】


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