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異彩ノ雫

第34章  十ノ月 ②




残照を背に受けながら

息を弾ませ

頬を染めて駆け寄る君…



急がないで

ふたりの時間はまだ 始まったばかり



初めての店でワインを飲もう

見知らぬ小路を

迷子のように彷徨おう



そして

月明かりがひそやかにふたりを包んだら

シネマのような恋をしよう…







【シネマ】


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